【エクアドル安楽死】『ALS患者嘱託殺人』事件と比べると…圧倒的かつ『人道的な』神展開 👼
エクアドル安楽死の最初の経緯と解説については、こちらの動画で(10分58秒かけて)詳細にまとめていますので、興味がある方は是非ご参照ください。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の末期患者であるパオラ・ロルダンさんが、安楽死の許可を求めて、2023年8月に起こした訴訟が憲法裁判所で審理された結果
「尊厳ある人生の権利を守るために積極的安楽死 または
死の処置を施す医師には殺人罪の刑罰は適用できない」
という歴史的な判決を下し2024年2月7日をもって安楽死が合法化されています。

彼女は2024年4月3日に3年間の闘病の末に安楽死されました。
これを受けて4月12日には早くも(日本でいう厚生労働省が)安楽死に関する適用ルールを発行しています。

※原文はこちら⇩
また政治家の動きも迅速です。
市民革命党(原語:la Revolución Ciudadana)の議員が4月23日に、国家が正式に安楽死制度を成立するよう『安楽死法案』を提出しています。

現在は国会にて審議中で、年内か来年初頭には、なんらかの目処が立つと推測します。おそらく安楽死制度は、ちゃんと成立するでしょう。


エクアドルの安楽死の進展と、政治的な展開はスピーディで素晴らしいです🎉
2023年8月: 裁判が開始
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同年4月3日: 原告が安楽死
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同年4月12日: 保健相(日本でいう厚生労働省)が一早く『安楽死ルール』を明文化
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同年4月23日: 法制度化に向けて安楽死法案が国会に提出される
これは『後発組』のメリットが大きいでしょう。
スイスやオランダなどの大先輩が、すでに実績やノウハウを用意してくれてますし、南米のコロンビア”先輩”も先行している訳ですから、政府としても国民としても受け入れがスムーズだったような印象です。
このように安楽死制度の成立前には、憲法裁判が絡むケースが多いです。
患者さんからの自発的な希望と訴え、そして周囲の援助(団体)、
国民側からの苦痛への理解と共感が世の中を動かしていきます。

パオラ・ロルダンさんは国民の圧倒的な祝福を受け、旅立たれていきました。
一方で…


はたして日本はどうでしょうか?そんな疑問を持たざるを得ないですね。
現状は2割の『高邁な上級国民』にコッテリ&ドロドロに支配されていて残念に思います。

ありがとうございます。